オバマ政権になっても「焼け石に水」か。FRBは市場不信の元凶とされ、イチジクの葉が落ちる日は近い。
2009年3月号 COVER STORY [新金融安定化策]
2月10日、米国のティモシー・ガイトナー財務長官が官民合同の不良資産買い取り基金構想を打ち出し、上下院も7890億ドルの景気対策法案一本化で基本合意するなど、オバマ政権の金融危機対応策が姿を見せた。にもかかわらず、同日のダウ工業株30種平均は前日比381ドル安と、8000ドル台を大幅に割り込んだ。就任わずか3週間、「オバマノミクス」の後光はもう薄れたのか。新薬開発のため患者の了解を得たうえで試験治療することが認められ、これを治験薬という。ゼロ金利、量的緩和、国債の買い切り増加、非不胎化介入……日本はバブル崩壊とデフレに直面してから2000年代初めにかけて、金融政策で様々な治験薬を試した。ベン・バーナンキ連邦準備理事会(FRB)議長がいま試みている劇薬も、日本で治験済みのものが多い。ご丁寧にも日本は今また、新たな治験を買って出ている。「政府紙幣」だ。中央銀行が発行 ………
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