町村と額賀の「ラストチャンス」

清和研と津島派に「地殻変動」。遅れてきた「中二階」はひと暴れできるか。

2009年3月号 POLITICS

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2月5日昼、都内のグランドプリンス赤坂の旧館。自民党の最大派閥、町村派(清和政策研究会)の総会は異様な緊張感に包まれて始まった。「厳しい世論をひしひしと感じる。自民党と我々への叱咤だ。結束して衆院選を勝ち抜き、互いの支えをしっかりしていかなくてはいけない」同派の集団指導体制を担ったのは3人の代表世話人。最初に挨拶に立った元幹事長・中川秀直は硬い表情でことさらに「結束」を訴えた。対照的に2番目の前官房長官・町村信孝は肩の力を抜き、衆参ねじれ国会で汗をかく同僚議員をねぎらった。「衛藤征士郎衆院予算委員長の的確な議事さばきには大変感謝しております。先ほど、参院の谷川秀善代表世話人にもお聞きしましたが、民主党の審議拒否はひどいですねえ」中川がリーダー面して一番にマイクを握るのも今日が最後。町村はそんな確信を押し殺して着席した。この後、秘書や記者団を ………

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