窮鼠のオリックスが「切り売り」

かんぽの宿で沈黙。CPはババ扱い。カード会社を三菱UFJとトヨタ金融子会社に売り込むが。

2009年3月号 BUSINESS

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2月13日、日本郵政社長、西川善文は新聞で辞任を報じられ、老残をさらした。三井住友銀行頭取として君臨し、強気で鳴らしたころの面影はない。総務省に大臣鳩山邦夫を訪ね、日本郵政の保養宿泊施設「かんぽの宿」のオリックス不動産への一括譲渡を白紙撤回すると報告、陳謝した。その時点で進退は口にしなかったが、風前の灯と言えた。本誌前号(「西川『日本郵政』社長解任へ」)で報じたように、1月6日の鳩山「出来レース」発言をきっかけに騒動は始まった。迷走に迷走を重ねる政界でこの問題だけは与野党が一致、一括譲渡見直しの大合唱となり、反小泉改革の矛先は西川と譲渡先のオリックス会長、宮内義彦に向かったのである。日本郵政の100%株主である総務相相手の喧嘩では、はじめから勝負は決まっていた。戦意を喪失した西川が、2月6日の衆議院予算委員会で口をへの字に曲げて「総務相の認可が得 ………

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