民放界のドン、82歳の氏家議長を囲む役員の平均年齢は74歳。常軌を逸した公私混同が罷り通っている。
2009年3月号 DEEP [我が国上場企業の奇観]
フジテレビと視聴率トップを競う民放キー局の雄、日本テレビ放送網が、「ご老人のプレイグラウンド(遊び場)」と化している。主人公は氏家齊一郎取締役会議長(82)と社外取締役の渡邉恒雄氏(読売新聞グループ本社会長、82)。哀れにも細川知正会長(68)と久保伸太郎社長(64)の代表権は名ばかり。「お飾りの会長、社長」(日テレ関係者)と皮肉られている。日テレ役員(取締役と監査役の計20人)の平均年齢は73.9歳。その老人の跋扈は、我が国上場企業の奇観である。昨年12月、氏家議長は自ら名誉会長を務める石原伸晃衆院議員の資金集めパーティーで怪気炎を上げた。「石原伸晃を総理大臣にするために、後援会名誉会長を引き受けた。伸晃君を盛り立てる一点でやる。みなさんは同志だ。公私混同はしないつもりだ。ただし、今回、混同するかもしれませんよ。(選挙が)危ないから」石原氏は元日テレ ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。