2009年3月号 連載 [LOCAL EYE]
「カーアイランド」として急成長を遂げた九州でも自動車の大減産が暗い影を落としている。とりわけトヨタ自動車九州と日産自動車九州工場を抱える福岡県では地域経済の縮小と雇用問題が深刻化。自動車増産態勢の確立や関連企業進出の旗を振ってきた麻生渡・福岡県知事の大きな悩みになっている。2008年度に北部九州で自動車生産150万台を達成する目標について「達成時期は見直さざるを得ない」。昨年11月末、福岡県庁で開かれた定例会見で、麻生知事は苦渋に満ちた顔を見せた。知事は福岡県や大分県中津市などでつくる官民組織「北部九州自動車150万台生産拠点推進会議」の会長を務める。トヨタ九州、日産九州工場、さらに大分県のダイハツ九州を加えた九州の自動車生産台数は、06年度に初めて100万台を突破(101万台)。07年度は113万台を生産し、各社の生産能力増強が相次いだ。福岡県は自動車産業へ ………
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