国交省と出来レースの公的資金が目当ての日航

2009年3月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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日本航空が再び火を噴きそうだ。世界同時不況で国際線旅客や貨物が急減し、09年3月期の最終損益は340億円の赤字に転落する見通し。「今後の需要動向が見極められない」として、2月末に発表予定だった中期経営計画の策定も半年程度、先延ばしにされた。機材の入れ替えなどにまとまった資金が必要なため、政府が新設する一般企業に公的資金を資本注入できる制度を当てにしているようだ。西松遙社長は2月4日、定期航空協会の会長として金子一義国土交通相に航空業界への支援を要請し、国交相は3月末をめどに支援策をとりまとめると約束している。国交相が「3月末をめどに」と言明したのは、資本注入関連の法改正の日程を睨んでのことらしい。あのトヨタ自動車でさえ大赤字。企業業績が総崩れとなる中、もし日航が公的救済を求めれば「組合問題も解決できない会社を助けるのか」との批判が起きるに違いない ………

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