麻生が「苦し紛れ改造」

「予算を仕上げて、これぞという実力者を集めた改造しかない」(中曽根)。浮揚策にならずともサミットまで飛べる。

2009年3月号 POLITICS [サミットまで居座る]

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民主党の山岡賢治国対委員長は、夜の宴席がひと段落した頃、意味ありげに声を落として、こう囁く。「うちの小沢一郎代表はね、表では『4月解散』なんて言ってるけど、当分は解散に追い込む気なんてないんですよ。だって、そうでしょう。長引けば長引くほど麻生太郎首相が勝手に自滅していくんだから」その読み通り、衆院解散がまた延びた。1、2月のマスコミ各社の世論調査で、内閣支持率が揃って2割を切ったためだ。毎日新聞19%(1月24、25日)、NHK18%、読売新聞19.7%(2月6~8日)、朝日新聞14%、共同通信18.1%(2月7、8日)。不支持はいずれも7割を超えている。自民党の支持率は民主党を大きく下回り、麻生政権は惨敗必至の解散を打つ選択肢を失った。

与党内に苛立ちが充満

「今から景気対策の大型補正予算を準備して、年度内に打ち上げるべきだ。補正の中身ができたら、成立を待たなくても直ちに解散したほうがい ………

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