2009年3月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
昨年10月の発表からわずか3カ月で白紙撤回された医薬品卸最大手のメディセオ・パルタックホールディングスと2番手のアルフレッサホールディングスの合併構想。売上高の合計が約4兆円、国内の流通シェア50%近くを占める圧倒的な巨大卸の誕生に「公正取引委員会が難色」との憶測記事も出たが、事実ではない。公取委は「影響を調査するのにもう少し時間がかかる」として昨年末、「2次審査に入る」と伝えただけで、合併の是非には言及していない。にもかかわらず、両社は「公取委が2次審査に入れば予定していた4月1日合併は不可能。延期は経営上のリスクが高い」とし、1月9日に白紙撤回を発表した。業界筋によれば、両社の大合併に衝撃を受けた医療機関や薬品メーカー、ライバル卸の動きが加速。両社と取引のある医療機関が「業務効率化のために合併後は1社に絞り込みたい」との意向を営業マンに伝達し、こ ………
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