2009年3月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
土木業界の実力者、葉山莞児・大成建設会長の去就が注目されている。日本土木工業協会(土工協)会長を4月で辞める意向を表明したからだ。同社の代表権も返上し、第一線を退くのではないかと囁かれている。土工協は4月に他の建設関連3団体と合併して、新生・土工協として再出発する。葉山氏は高齢(72)を理由に、新組織発足と同時に会長を辞し、副会長の中村満義・鹿島社長に譲る。葉山氏は01年の大成建設社長就任以来、海外土木事業に力を入れ、受注を急拡大させた。ところが昨秋以降、同事業の採算割れが深刻化、今期決算は7期ぶりに赤字(130億円)転落の見通しだ。土工協会長の職を離れれば、代表権を持ち続ける理由がなくなるため、「海外事業悪化の責任を取って代表取締役を辞める布石」(準大手ゼネコン幹部)との憶測が流れている。「社業とは関係ない」と大成の幹部は否定するが、葉山氏が退 ………
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