戦争本能を煽る民主主義

2009年3月号 連載 [「軍略」探照灯 第35回]

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「イラクを民主化し、中東に民主主義を拡める」という目標は「大量破壊兵器の破棄」とともに米国前大統領G・W・ブッシュ氏が唱えたイラク戦争の大義だった。大量破壊兵器の方は発見できず大失態に終わったが、ブッシュ氏は退任直前まで「イラクの民主化」を自らの実績として語っていた。米国では冷戦終了後、反共に代わる一種のイデオロギーのような形で「世界が民主化されれば戦争は無くなる」との説が唱えられ、日本でも信じた人は少なくない。だが本当に民主主義は平和の保障となるのか、検証が必要だ。昨年12月27日から今年1月18日まで続いたイスラエル軍のガザ攻撃では、パレスチナ人1315人(うち子供417人)が死亡、負傷者5300人余が出て、4千戸以上が全壊する惨事となったが、イスラエルで1月9日に公表された世論調査ではユダヤ系回答者の94%が軍事行動を支持し、「ハマス(パレスチナのイスラ ………

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