この大不況でも大新聞は「前年並み採用」

2009年3月号 連載 [メディアの急所]

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今年4月の主要新聞、通信社の新入社員の採用状況がまとまった。日本新聞協会によると、全国紙や通信社の採用数は前年並みか増えたところが多く、ブロック紙や地方紙は減らす傾向にあるという。一部の新聞、通信社では経営悪化から管理職の早期退職を募る一方で、前年と変わらぬ数の新人を採用する皮肉な現象が起きている。同協会がまとめた2008年度採用内定者数は、朝日79人(うち女性30人)、毎日73(26)、読売108(32)、日経71(21)、産経31(12)、共同51(15)、時事52(25)、中日63(26)、西日本21(9)、北國27(11)、信濃毎日21(7)、北海道16(6)、静岡15(4)、神戸5(1)、河北3(1)。内定者の約7割が記者職(カメラマンを含む)、残りが営業や技術、総務関係となる。毎春の入社試験で6割程度、残りは秋試験で採るところが多いようだ。百年に一度の世界的な経済危機のさなか、製造業 ………

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