谷内政府代表が仕掛ける「北方領土」サプライズ

2009年3月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

日本政府代表が2人体制に――。1月20日の閣議で、麻生太郎首相の外交ブレーン、谷内正太郎・前外務事務次官に日本政府代表が発令され話題になったが、奇妙なことに、4月にもう一人、大物外務官僚が政府代表に任命される。谷内氏と同期入省の飯村豊駐仏大使である。アメリカンスクール出身の谷内氏に対して飯村氏はフレンチスクール。外務省関係者によると、首相特命の谷内氏は対米、露、中、韓国・北朝鮮を担当し、飯村氏は事実上、中東担当で、有馬龍夫・中東和平担当特使の後任になるという。谷内氏は首相官邸内、飯村氏は外務大臣室の隣に代表室を構えることになる。仮に民主党政権が誕生しても飯村氏が即座に任を解かれることはなかろうが、谷内政府代表は麻生政権と運命共同体であり、短命に終わる可能性も。また、外務公務員法の規定で外国との交渉にあたる政府代表は特別公務員(無給)とある。そ ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。