編集後記

2009年3月号 連載

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百聞は一見に如かず。お忍びで東京近郊のイオンのショッピングモールを見て回った。うんざりするほど広い。GMS、シネコン、フードコート、レストラン、スポーツジム……何でもある。が、何もない。どこまで行っても都心のダウンタウンのイミテーションである。規格化されて、一カ所見れば十分だった。▼思わず目を疑ったのは、新作の『レボリューショナリー・ロード』まで上映していたこと。何という皮肉。リチャード・イエーツの原作は、イオンが体現しているサバービア(都市近郊)の虚妄に、ありったけの憎悪を叩きつけた作品だ。『タイタニック』以来11年ぶりのディカプリオとウィンスレットの共演と聞いて、感動作と勘違いしたのだろう。全編、罵倒の嵐と知っていたら、イオンのシネマ担当は上映を渋ったはずだ。▼思わせぶりなタイトルは、日本の新興団地風に「新しがり通り」とでも訳せばいい。絵に ………

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