慶応義塾が400億円超す運用損

やっぱり大穴があいていた。創立150年募金270億円が吹っ飛び、安西塾長3選にも黄信号。

2009年3月号 DEEP

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慶応義塾は1月20日、理事会評議員会を開き、そこで「取扱厳重注意」という注意書きのあるA4判4枚の報告書を資料として配った。題して「2008年資金運用状況について(期中報告)」。慶応関係者なら誰しも息をのむショッキングな数字が並んでいる。まず「運用状況」の第2項。「評価損益の面から見て、昨年3月末決算時と比較すると以下の通りです」とあって、表が載っている。評価損(資産処分差額で支出計上) 昨年3月末   △49億円 昨年9月末    ?含み損(B/S上で注記のみ) 昨年3月末   △225億円 昨年9月末   △306億円合計 昨年3月末   △274億円 昨年9月末   △306億円期を追うごとに赤字が膨れあがっていくこの惨憺たる運用成績を、建学の祖、福澤諭吉が見たら、のけぞるのではないか。しかも、続けてこう報告書に記されているのだ。「ただし昨年9月に発生したリーマンショッ ………

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