トヨタが仕掛けた「損保3社」統合

新会社の筆頭株主にトヨタ。三井住友海上、あいおい、ニッセイ同和のメガ統合の舞台裏。

2009年2月号 BUSINESS

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「世界経済危機で金融部門も含めた事業見直しを急ぐトヨタ自動車が、三井住友海上グループホールディングス(HD)と日本生命保険に働きかけて3損保統合の仕掛け役を演じたと聞いている」(金融庁幹部)年の瀬の12月29日、損害保険第2位の三井住友海上とトヨタが筆頭株主で同4位のあいおい損保、そして日本生命の損保子会社で同6位のニッセイ同和損保の3社による経営統合が急浮上した。損害保険料の自由化などをきっかけに2001~02年に起きた再編後も「損保の数は多すぎる」と苦言を呈してきた金融庁幹部は「今回の3社統合を引き金に損保もメガバンクと同様に3強体制になる」と分析する。さらに「生保業界に波及する可能性が高く、生損保業界全体の勢力図が大幅に塗り変わるかもしれない」と予測した。表をご覧いただきたい。3社の経営統合が実現すれば、その損害保険料収入(08年3月期、連結ベース)は ………

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