トヨタ自動車――「章男世襲」の暗闘

この難局に若き御曹司を大抜擢。社内が一致したわけではない。章一郎名誉会長の「驚愕の一言」が流れを決めたのだ。

2009年2月号 BUSINESS [企業スキャン]

  • はてなブックマークに追加

トヨタ自動車の豊田章男副社長(52)が社長に昇格する。1995年8月、豊田章一郎・取締役名誉会長の実弟である達郎氏が病気療養のために退任し、奥田碩氏(現取締役相談役)に経営のバトンを渡して以来、張富士夫氏(現会長)、渡辺捷昭氏(現社長)と3代続いたサラリーマン社長から、14年ぶりに創業家4代目嫡男をトップに頂く。世界同時不況の直撃を受け全世界で極度の販売不振に陥ったトヨタは、2009年3月期連結決算で1500億円の営業赤字に転落。10年3月期には「1兆円近い営業赤字となり業績予想を公表できないほどの苦境に追い込まれる」(証券アナリスト)との見方も浮上している。この難局に、あえて創業家の御曹司を擁立することで「オール・トヨタ」の求心力を高め、局面打開を図る目論見だという。ここまではありきたりの報道と大差がないが、実は、トヨタにとって「世襲」は既定路線だった。渡辺 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。