政界再編の深層を読む『自民と民主がなくなる日』

2009年2月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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政界ウオッチャーとして著名な歳川隆雄氏の近著『自民と民主がなくなる日』(幻冬舎新書)が話題を呼んでいる。冒頭から、福田康夫氏が突如、首相の座を投げ出した日のドキュメントを、首相秘書官として間近に仕えた官僚らの言葉をもとに解き明かしていく。その福田内閣を誕生させた老人フィクサーの暗躍にもメスを入れる。東京・東新橋にある日本テレビ本社最上階に設けられた議長専用応接室で、森喜朗、青木幹雄両氏ら自民党長老と、「新聞界のドン」と言われる渡邉恒雄・読売新聞グループ本社会長・主筆、「放送界のドン」と言われる氏家齊一郎・日本テレビ放送網取締役会議長の密談の模様をすっぱ抜く、小気味よさだ。最終章では「民主党優位だが単独過半数は難しい」と先を読み、選挙後に起こりうる五つの政界再編シナリオを紹介。そのいずれもが小沢一郎民主党代表の「ヒューマンファクター」を中 ………

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