「金持ち」ハーバードやエールに負けまいと、資産運用に力を入れた途端の金融危機。吉と出るか凶と出るか。
2009年2月号 LIFE
金融危機が世界の有名大学の勢力図にも、大きな影を落とし始めた。プライベート・エクイティ(未公開株)ファンドやヘッジファンドなどに投資してきた米国の大学運用基金が巨額の損失に喘いでいる。ノーベル経済学賞を受賞し「トービンのq」で知られるジェームズ・トービン教授の助言に従い、ハイリスク商品に積極投資してきたハーバード大学の基金が、昨年10月末までの4カ月間で80億ドルの大穴をあけ、総資産が前年比30%減になると予想されている。エール大学も運用資金が25%の評価損を被り、来年度予算では1億ドルの資金不足を見込んで、大掛かりな財務見直しを迫られている。日本でも駒澤大学が150億円の損失を出して理事長が解任されたが、「オクスブリッジ」と言われる英国の名門オクスフォード大学やケンブリッジ大学も、国家ぐるみの経済破綻で預金が凍結されたアイスランドの銀行に、それぞれ ………
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