焼け石に水「アフガニスタン増派」

息吹き返すタリバン。パキスタン部族地域への掃討作戦も、ワシントンの混乱で反発を招くばかり。

2009年2月号 GLOBAL [オバマの難題Ⅴ]

身の毛もよだつテロがインドの商業都市ムンバイで発生してから、2カ月近く経過した。このテロでは外国人を含む195人が死亡、負傷者も数百人に達し、インドに深い傷を負わせた。インドの商業の中心を直撃したこのテロの真相は、1月9日の時点でなお解明にはほど遠い。インドの警察に拘束された生き残りの犯人がパキスタン人であるかどうかの確認をめぐってはっきりしないパキスタン政府を、インドが非難する事態になっている。犯人が誰であれ、このムンバイ・テロによって、国境を越えたテロ活動への対応がいま喫緊の課題であることがはっきりしたと言えよう。1月20日に米大統領に就任するバラク・オバマにとって、対テロ政策の優先課題はアフガニスタンである。テロリストが潜伏するパキスタンも重要度はそれに劣らない。事実、オバマ新大統領は就任前から、アメリカの外交政策のなかでもっとも緊急な―― ………

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