小沢も愛想尽かす?「賞味期限切れ」の加藤紘一

2009年2月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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麻生太郎首相と「犬猿の仲」である加藤紘一元幹事長に、民主党の小沢一郎代表は、自民党分裂の先導役を果たすよう密かに期待をかけていた。実際、昨秋以降、小沢氏は加藤氏と密会を重ね、「自民党離党」を促してきた模様。その際、小沢氏は加藤氏に「最低20人は引き連れて党を割るよう求めた」(民主党筋)とされる。2000年秋の「加藤の乱」の失敗で政治家としての信用を失った加藤氏は、以来、不遇をかこってきた。それだけに政界再編につながる可能性が高い次期衆院選は、捲土重来の絶好のチャンス。ゆえに加藤氏は「反共と経済成長という結党時の歴史的使命を終えた」などと自民党批判を強め、昨年内の新党結成をめざしていたフシがある。しかし、小沢氏が示した「20人を引き連れ」という条件は、加藤氏にはあまりにも高すぎるハードルだったようだ。加藤氏は盟友の山崎拓前副総裁に「人貸し」を頼み ………

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