危うい金融庁の「中小企業融資」推進

2009年2月号 連載 [隗より始めよ]

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金融庁のホームページを開くと、「知ってナットク! 中小企業の資金調達に役立つ金融検査の知識」、さらに「中小企業の皆様へ」と呼びかけ、「金融機関が(貸し出しの)条件緩和を行っても、不良債権にならない取り扱いを拡充しました」という文言が飛び込んでくる。金融庁の使命は、金融システムというマクロの安定を確保するために金融機関を検査・監督することにある。その域を超えて特定の業種・業態に一定の政策を押し付けるのであれば危険な予兆である。第一に、金融機関の自主性と創意工夫を尊重するというベター・レギュレーションの哲学に背馳する。公的資金注入行は別としても、中小企業向け貸し出しに数値目標を一律に課すのは、経営に対する行政介入にほかならない。第二に、審判がコーチを兼ねてよいのかという問題である。金融庁が、中小企業に対しては、「金融機関から高く評価されるた ………

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