巨大消費国の市場に溺れたビッグ3

2009年1月号 連載 [industryの極意 第9回]

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この号が出版されるころには、ビッグ3が破綻しているかもしれない。金融危機がこれほど早く実体経済に影響を及ぼすなど数カ月前まで予想もしていなかった。自動車産業は裾野の広さから不況の影響が広範囲に及ぶが、ここでは米国市場と米国メーカーのこれまでの商品戦略に話を絞りたい。金融危機が喧伝される前から、ガソリン価格の高騰がボディーブローのように大型車を中心に販売するビッグ3を痛めつけてきた。国際市場のガソリン価格の多少の値上がりは、採掘コスト高の国内産にとって好都合の面がある。それでも国内産出量には限度があろうし、またエネルギー防衛の観点から国内分は温存しておきたいだろう。しかし、このところの限度を超えた急速な値上がりは、自動車市場をパニックに陥れた。1930年代後半から始まった米国での自動車の大衆化は、公共交通機関より自家用車の普及の先行を促し、早い ………

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