末吉 竹二郎(国連環境計画・金融イニシアチブ[UNEPFI]特別顧問)

地球環境対策を後退させるな

2009年1月号 連載 [如是我聞]

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「5年前に国連環境計画の特別顧問に就任して以来、金融機関の投融資を通じた地球環境対策を推進してきました。百年に一度といわれる金融恐慌の影響で『温暖化対策に猛烈な逆風が吹いている』と言われますが、私は必ずしもそうは思いません」「11月末にEUが発表した景気対策には、環境対応車の技術開発費として自動車業界に50億ユーロ(6300億円)を投ずる方針が盛り込まれました。米国のオバマ新政権も環境を軸に新たな投資や需要を呼びさまそうと『グリーン・ニューディール政策』を掲げています。未曽有の恐慌の最中でも欧米政府は地球環境への取り組みを後退させてはいません」「オランダのあるSRI(社会的責任投資)推進家によれば、オランダの大銀行が軒並み危機に陥る中で、小さなグリーンバンク(環境に配慮した融資を行う銀行)には自らの運用能力を超える巨額の資金が集まってきているそうです ………

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