「麻生降ろし」を画策する中川秀直が「総・総分離論」

2009年1月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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求心力低下が著しい麻生太郎首相が衆院選前に退陣に追い込まれることを想定して、自民党の中川秀直元幹事長が、総理大臣と党総裁を分ける「総・総分離論」を言い出した。「麻生政権がいよいよ持たなくなったら、麻生首相はまず党総裁辞任を表明する。すぐさま総裁選を行い、当選した新総裁のもとで総選挙を戦う」中川氏は最近、こんな秘策を周辺に漏らしているという。要は「選挙の顔」として使えなくなった麻生首相にあえて解散を打たせ、「次期首相候補」となる新総裁を押し立てて選挙を戦うというのだ。問題は、誰が新総裁になるのか。中川氏の念頭にあるのは、小池百合子元防衛相や与謝野馨経済財政担当相との見方がもっぱらだ。2人とも「ポスト福田」を決める党総裁選に出馬している。とりわけ小池氏は小泉改革の継続を揚げる霞が関改革の推進派で、中川氏が支持した。一方、与謝野氏は消費税増税 ………

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