小沢が仕掛けた「超大連立」与謝野と中川秀の接近

2009年1月号 POLITICS [政々堂々 第1回]

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「まるで幕末の維新前夜のようだ」自民党の閣僚経験者がうめくようにつぶやいた。12月8日の新聞各紙が麻生太郎内閣の支持率急落を伝えると、自民党内の中堅、若手議員を中心に、政局をにらんだ動きが加速した。与党内では、 公然と「麻生ではもたない」と語られている。歴史の歯車が大きく動き出したのだろうか。もしも麻生政権が倒れるようなことがあれば、次は森喜朗以来、5代の政権で続いた自民、公明両党の連立ではなく、新しい枠組みの政権になる可能性すらある。では、どのように?その問いに、だれも確たるシナリオを描けない。濃い霧の中で「騎馬戦」のような戦いが始まろうとしている。敵味方が入り乱れて個別戦を繰り広げ、目前の相手に勝ったところで、自分が最終的に勝利するとは限らない。目算なき死闘である。政界再編をだれもが予感し、もはや自民、民主という枠組みすら絶対確実とはい ………

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