自分の首絞める北朝鮮の「南北遮断」

観光客受け入れ中止や工業団地縮小直前の開城ツアーをルポ。結局は北内部の不満を鬱積させるだけ。

2009年1月号 GLOBAL

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12月1日、北朝鮮は南北連結鉄道の運行中断などとともに、朝鮮半島の南北分断の象徴、軍事境界線に近い高麗時代(西暦918~1392年)の古都、開城(ケソン)市へのバスツアー受け入れ中止を断行した。韓国の李明博政権が「南北対決を執拗に追求している」からだという。このツアーは韓国側の都羅山(トラサン)を朝9時にバスで出発し、古都開城を日帰りで観光する韓国人のためのものだ。現代峨山(ヒヨンデアサン)という財閥系の企業がツアーを主催しており、外国人も参加できる。北朝鮮と国交がない日本や米国などのパスポートを持つ人も行けるのだ。日本国籍の筆者が興味津々でこのバスに乗ったのは、まさに閉鎖直前の11月末。最終便に近いツアーをルポしよう。「写真撮影はご案内する観光地だけでお願いします。走行中のバスからは写してはいけません。フィルム式のカメラはだめですよ。デジタルカメ ………

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