2009年1月号 DEEP [ディープ・インサイド]
慶應義塾大学で安西祐一郎塾長を引きずり降ろすマグマが動きそうだ。「三田キャンパス」の経済、商、法、文の4学部と医学部が中心となって「包囲網」を作り、09年春の塾長選挙での安西3選を阻む計画だ。安西氏への反発には理由がある。08年に創立150年を迎えた慶應は、OB会の「三田会」が中軸となって250億円の寄付を集め、150年記念事業を派手に展開してきた。その中身は約900億円の巨費を投じて各キャンパスに豪勢な「箱物」を造ったり、土地を買ったりで、「150周年バブル」と揶揄されてきた。その一方で、学費制度を約30年ぶりに改定し09年度から授業料値上げに踏み切るという。「アンチ安西」の教授たちは「教育内容を充実させるためにお金を使うべき。安西流は無駄遣い」と口を揃える。さらに「安西さんは鳥居泰彦前塾長の拡大路線を批判して当選したのに自らバブル路線を走っている」と嘆く。一 ………
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