プーチン来日で「領土」乾坤一擲

「次世代に委ねない」とのメドベージェフ発言を引き出した麻生首相。経済協力で釣れるか。

2009年1月号 POLITICS

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ロシアのドミトリー・メドベージェフ大統領が08年11月下旬、ペルーの首都リマで麻生太郎首相と会談した際、北方領土問題の解決を「次世代に委ねることは考えていない」と発言、注目を集めた。その会談で大統領以上に影響力を持つウラジーミル・プーチン首相の09年早々の来日も決まり、北方領土問題解決への関心が高まりつつある。その半面、ロシア側の反応がいまひとつで、領土問題が本当に動くかどうか、半信半疑という見方も出ている。リマでの日露首脳会談は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の合間に行われた。麻生・メドベージェフ会談は約1時間。日本外務省のブリーフによると、麻生首相は冒頭から領土問題を取り上げ「二国間の国境線が画定しないことが(アジア太平洋地域の)不安定要素になっている」とずばり切り込んだ。メドベージェフ大統領は「二国間に克服できない問題はない」 ………

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