名古屋タイムズの「糧道」奪った中日新聞

2008年12月号 連載 [メディアの急所]

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1946年の創刊、名古屋市など東海3県で「名タイ」として親しまれてきた夕刊紙「名古屋タイムズ」が10月31日付を最後に廃刊した。約80人の従業員は全員解雇される。発行部数は公称約12万部だが、実売はその半分程度だった模様。広告の減収も重なり、内情は「火の車」(同社関係者)で、2008年3月期決算では、約11億5千万円の売上高はあったが、7600万円の赤字。名タイ廃刊の裏では地元最大手の中日新聞と読売新聞の壮絶なバトルがあった。名タイ関係者が語る。「うちの食い扶持だった聖教新聞の印刷をめぐって中日と読売が奪い合いをしたのです」創価学会は8年ほど前から東海3県で配布する聖教新聞約45万部(公称)の印刷をすべて名タイ側に委託。名タイの本業はいつ倒産してもおかしくない状態だったが、聖教新聞の印刷で辛うじて食いつないでいた。ところが昨年暮れ、聖教新聞側から「カラー印刷を増や ………

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