旧DDIと旧KDDで激しく蹴り合い。次世代高速無線の「UQ」と「au」が鞘当て。
2008年12月号 BUSINESS
在任9年に及ぼうとする小野寺正社長(60)率いるKDDIは、「au」携帯電話の好調もつかのま、今後の成長戦略をめぐってダッチロールの最中にある。次世代の移動体通信事業を担う「二本の足」が、互いに激しく蹴り合っているというのだ。8月29日、横浜市内にひとつの鉄塔が立った。KDDIが30%を出資するUQコミュニケーションズが建設した第一号の無線基地局だ。UQは、ADSLと同等の、毎秒数十メガビットの通信速度が出る次世代高速無線「WiMAX」の事業化のためにKDDIやJR、京セラなどが共同で設立した会社。計画では来年2月に首都圏でWiMAXの試験サービスを開始した後、8月には商用サービスを始める。2012年度までに設備投資1323億円をかけ全国展開し、人口カバー率93%の達成を目指すという。UQの田中孝司社長(51)は、第一号基地局の隣で報道陣の写真にうれしそうに納まった。田中氏はKDDI取締役も兼務し ………
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