南シナ海の海上勢力圏中国とベトナムが火花

2008年12月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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ベトナムと中国の間で南シナ海海上の軍事勢力圏をめぐる争いが顕在化しそうだ。ベトナムは10月にグエン・タン・ズン首相が訪中時に出した中国との共同声明に「南シナ海情勢の安定に共同で努力する」ことを明記したが、それは表向きで、ベトナム海軍が近くロシアから大型護衛艦2隻を購入することが10月末までに明らかになった。ロシア側はすでに建造を終えたという。この護衛艦は排水量2100トン、速度28ノットで20日までの自動運航、16発の対潜水艦弾道ミサイル搭載が可能なベトナム初ともいえる大型艦になる。ベトナムは南シナ海における石油資源をめぐる中国との争奪戦を想定しており、すでに昨年から米石油メジャーとの共同探査に着手。米国との軍事協力関係を模索して数回の会議も行われている。一方、中国側も今年4月、中央軍事委主席を兼ねる胡錦涛・国家主席が海南島三亜にある同軍南海(南シナ海 ………

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