今こそ「信じられること」の意義を問え

2008年12月号 連載 [隗より始めよ]

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「社会学は死んだ」と言われて久しい。学生をどれだけ集めるかがその時々の人気の学問を測る一つの尺度だ。文部科学省の統計によれば、平成16~19年度に学部を新設した大学24校のうち、社会学系の学部を新設したところは皆無。また、社会学修士号の取得者は戦後まもなくから平成3年度まで累計で2912人と、神学の修士号取得者数と肩を並べる低迷ぶり。米国で人気のシャーロック・ホームズばりの推理小説兼社会学入門書『デュルケムは死んだ!』が未だに邦訳されないぐらいだ。デュルケムは近代社会学の始祖の一人。もし「アダム・スミスは死んだ」という本が米国で出ていたら、きっと邦訳はすぐだろう。社会学の低迷にはわけがある。ハーバード大学の社会学の泰斗パーソンズの死後、社会とは何かを説明できるはずの社会学は1980年代、迷路にはまり込んだ。ポストモダンだの、シンボリック相互作用論だの ………

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