図太い小池の「次の一手」

小泉に振られてもへっちゃら。めざすは「総理」の一点張り。総選挙後は何でもありか。

2008年11月号 POLITICS

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今年7月に話は遡る。奥田碩前日本経団連会長(トヨタ自動車相談役)のもとへ、突然、元防衛相の小池百合子が訪ねてきた。「福田内閣の支持率を上げるには強力なスポークスマンが必要です。私を改造内閣の官房長官に推薦してくれませんか……」内閣特別顧問を務める奥田は、福田首相(当時)と頻繁に意見を交換する関係にある。「出世欲の塊」と言われる小池だが、その臆面もない要請に、奥田もあっけにとられたようだ。「猟官嫌い」で知られる福田が耳を貸すはずはない。それを承知で、財界首脳の懐に飛び込み思いをぶつける。「スイッチのオンとオフが非常にはっきりしている」(自民党関係者)。この図太さこそが、小池流パフォーマンスなのだ。9月29日午後の衆院本会議場。所信表明演説に立った麻生太郎首相は、民主党に「逆質問」の奇襲をかけていた。怒号とヤジが飛び交うなか、小池は「我関せず」の ………

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