「病める金正日」が引き出した米国の焦り

重病説におののき、早期崩壊を避けるため、テロ支援国指定を解除。日本はもう6カ国協議に頼れない。

2008年11月号 GLOBAL

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9月9日、北朝鮮建国60周年閲兵式に金正日が姿を見せなかったのは、予期せぬ出来事であった。1991年に最高司令官の地位に就いてから金正日が閲兵式に欠席したのは、11回目となる今回が初めて。金正日の動静が報じられるのは1年間のうち100日程度であり、そこに法則性はないが、閲兵式だけは別物だ。「先軍政治」を掲げ、軍を体制護持の生命線と考える金正日が閲兵式を欠席するわけがなかった。その日以降、金正日が脳卒中を起こしていたとの情報が世界を席巻した。軍部隊を視察したとの内容が8月15日に報道されて以降、北朝鮮メディアは金正日の動静について一切報じなくなったことが一つの根拠となっている。8月中にはほとんど出回っていなかった重病情報が、9月9日夜から既成事実化してしまうのだ。実は今回の騒ぎは、「中国人民解放軍の301病院から医師が複数名平壌に急派された」という情報に始まっ ………

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