麻生政権と距離を置く日本経団連の「風見鶏」

2008年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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財界が麻生政権と距離を置き始めた。経済財政諮問会議議員を退くことを以前から希望していた御手洗冨士夫・日本経団連会長の退任が実現。代わって来年、経団連副会長を任期満了によって退任する張富士夫・トヨタ自動車会長と三村明夫・新日本製鉄会長が、同議員に就任した。経団連は一貫して財政と経済の構造改革を主張し、政府に対しても要望してきたが、麻生政権は小泉改革を真っ向から否定、財政規律を犠牲にしてまでも「バラマキ」政策をとる構えを崩していない。このため経済界からは「経団連会長は諮問会議を辞めるべき。経済界の政策と矛盾がでてくる」との声が強まっていた。日経連会長の時に同議員に就任し、経団連会長になってからも4年間続けた奥田碩・前トヨタ自動車会長、2年間務めた御手洗会長と、2代にわたる経団連会長は6年間経済財政諮問会議に席を置いたが、衆議院でも民主党が第一党 ………

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