「事故米」内部調査で身内を庇う農水省

2008年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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「事故米」問題で無能ぶりを晒した農水省。大臣と次官の失言による辞任というおまけまでついて、石破茂・新大臣のもと再出発を期したはずだが、まだ懲りていないようだ。この問題では、大阪農政事務所の元消費流通課長が、事故米を不正に転売した「三笠フーズ」から接待を受けていたことも明らかになり、農水省は食糧部門の職員やOB8509人を対象に、コメ関係業者からの飲食接待などを調査していた。その結果、元課長以外にも11人が、三笠フーズをはじめとした業者側から飲食接待や手土産を受け取っていたことが分かった。個々の事例は「手土産の菓子を返さなかった」とか「居酒屋で団体役員と割り勘で飲食していた」といった類の話ばかり。問題なのは公表された接待の中身ではなく、11人の氏名はおろか、所属部署さえ「A農政事務所」「B農政事務所」と伏せたことだ。プライバシーを尊重したというが、事 ………

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