お荷物「ミレニアム」に頭を抱えるセブン&アイ

2008年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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西武百貨店とそごうを傘下に収める持ち株会社、ミレニアムリテイリングの佐野和義社長が、業績不振を理由に9月末で辞任した。伊勢丹出身の佐野氏は百貨店マンらしい気位の高い人物で、親会社のセブン&アイ・ホールディングスの方針に再三、異を唱えてきただけに「意外感はない」(百貨店業界筋)。「ミレニアムがセブン-イレブンやイトーヨーカ堂が主力のグループに入っても、業態も商品も企業文化も違うから相乗効果は薄い」と老舗百貨店関係者は口を揃える。それを見越したかのように、大丸と松坂屋が統合したJ・フロントリテイリングの奥田務社長が昨年、セブン&アイの鈴木敏文会長に譲渡を打診したが「鈴木さんは聞く耳を持たなかった」(セブン&アイ幹部)。だが、奥田氏は今も諦めてはいないようだ。セブン&アイがミレニアムを買収したのは「鈴木会長独りの決断」(セブン&アイ関係者)であ ………

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