「4兆円医薬品卸」誕生に武田薬品の影

2008年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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医薬品卸ナンバーワンのメディセオ・パルタックホールディングスとナンバー2のアルフレッサホールディングスが来年4月に合併し、医薬品流通シェア40%台を握る。合併の背後には、両社と太いパイプを持つ武田薬品工業の影がちらつく。2年ごとの薬価引き下げは、常に医薬品卸の経営を圧迫してきた。耐えかねた卸各社は合従連衡を繰り返し、数年前から前記2社とスズケン、東邦薬品の4強体制になっていた。しかし、病院経営の悪化、調剤薬局の再編、薬事法改正に伴う販売規制緩和などの環境変化に対応するには新たな再編が必至と見られていた。メディセオの売上高は約2兆2500億円、アルフレッサは約1兆7700億円、合わせて4兆円。3位のスズケンは約1兆5900億円にすぎない。メディセオの母体であるクラヤ薬品と三星堂はもともと武田系の卸。一方のアルフレッサは福神、アズウェルなどが統合したものであり、現 ………

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