パキスタン・米国「同盟」亀裂深し

米軍による越境攻撃で国民は激怒。パキスタン史上最悪のテロも起きたが、米国の反応は鈍い。

2008年11月号 GLOBAL

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9月3日深夜から4日未明にかけて、アフガニスタン駐留米軍は初めてパキスタン領内の南ワジリスタンに越境し、地上攻撃を行った。攻撃では米軍ヘリ2機が着陸、十数人の米兵が飛び降り、一般のパキスタン人集落に発砲したため、女性4人、子供2人を含む少なくとも20人が犠牲となった。攻撃当時、パキスタン軍は10~15キロ離れた地点にいたうえ、防衛空域からも外れていたため、軍の警告が発せられることもなかった。米インテリジェンス部門の報告では、この地域の民家に国際テロ組織アル・カイダが潜んでいたという。しかしこの越境攻撃は、対テロ戦争を主導してきた米国とパキスタン両国の歴史的な分岐点となるだろう。パキスタン国民は激怒した。米軍の地上攻撃を非難して国民議会と上院が決議しただけでなく、米軍の攻撃の代償を血で贖うことになる。パキスタンの9・11事件ともいうべき史上最悪のテロが ………

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