オリックス会長兼CEO(宮内 義彦氏)

「鼻は大きめ」がリスクの呼吸

2008年11月号 連載 [経営者のひきだし 第31回]

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世界に広がった金融危機。米欧とも、ようやくなりふり構わぬ対応に踏み出したが、金融機関の痛みが小さく、相対的には「まだマシ」とされる日本には、別の悩みが残る。「格差」の是正だ。日本経済も、世界の総需要減少による景気後退から逃れることはできない。それが、是正をさらに遅らせる懸念が強い。「無恒産、因無恒心」(恒産なければ、因[よ]って恒心なし)――生活を支えていく安定した収入がなければ、人の心の安定もなくなる。『孟子』にある言葉だ。攻撃的な言動、閉じ籠もり、家族間の凄惨な事件など、日本中に「無恒心」が蔓延している。だが、政治の動きは重い。経済界も、格差拡大に歯止めをかける動きは出ても、社会が納得できる範囲まで縮めるには至らない。そんな状況を、強く気にしている経営者が、この人だ。宮内義彦さん。オリックス会長で、規制改革推進の旗手として知られる。と ………

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