北朝鮮が人民元経済圏入り一般人も日常の買い物に

2008年11月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

中国人民元が北朝鮮内で広く流通し始めているようだ。以前は中国との国境地帯で一部商人が国境交易の決済に使っていただけだったが、最近は南部にも広がり、一般市民の通常の買い物にも使われ始めているという。北朝鮮ウォンの対人民元レートも下落が続き、北朝鮮は本格的に「人民元経済圏」に組み入れられたといえそうだ。香港の星島日報が北朝鮮の消息筋の話として伝えたところによると、人民元がふだんの買い物などでも使われ出したのは昨年秋ごろから。今年に入って顕著になった。食品市場では北朝鮮ウォンに交換せずとも直接人民元で売買できるようになりつつあり、売り手が人民元でしか受け取らないケースもある。咸鏡北道、新義州など国境地帯では数年前から住宅、家具、家電などの取引に100元札、50元札など高額紙幣が使われてきたが、物価全体が上昇し始めた今年前半から南部の市場では20元札 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。