永田町揺さぶる女社長の贈賄捜査

大物政治家との関係を誇示し、病院業界にワイロをばら蒔いた女社長の転落人生。

2008年11月号 DEEP

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東京地検は9月29日、医療機器販売会社「ヤマト樹脂光学」社長の久保村広子被告(74)を贈賄罪で追起訴した。国立身体障害者リハビリテーションセンター元部長の簗島(やなしま)謙次被告(収賄罪で起訴)に、同センター発注の医療機器選定で便宜を図ってもらった見返りとして135万円を贈った罪だ。先に起訴されていた分を含め、賄賂総額は195万円になった。だが同センター汚職は氷山のほんの一角にすぎず10月15日、新たに防衛医大の教授が逮捕された。ヤマト社関係者によると、久保村被告は全国の国立大学病院や私大病院、国公立病院の幹部に長年にわたり多額の賄賂を贈ってきたとされ、警視庁は他の国立大学病院幹部にも賄賂が贈られたと見て、今後も捜査を継続する模様だ。

宮下創平元厚労相の縁戚

「久保村は賄賂を贈る相手をAからDの4ランクに分けていた。Aは1回100万円、Bは50万円、Cは10万円~15万円、Dは1万円程度の商 ………

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