「あのサーベラス」が西武HDを売却か

あおぞら銀行の筆頭株主のハゲタカが日本撤退を画策。「お荷物西武」の行方は?

2008年11月号 BUSINESS

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米投資ファンドのサーベラスは5年前、三井住友銀行との買収合戦の末、あおぞら銀行(旧日本債券信用銀行)を手に入れた。公的資金を注いだ新生銀行(旧日本長期信用銀行)に次いであおぞら銀までもが投資ファンドの手に渡ることに懸念を抱いた金融庁の横やりも入ったが、その買収にかけた苦労の「対価」を得る前に今、あおぞら銀は最大の危機を迎えている。2008年3月期はサブプライム関連の損失が拡大、連結経常損益が215億円の赤字(前年同期は624億円の黒字)に転落。7月31日には08年4~6月期の連結経常損益を43億円の黒字と発表したが、その1週間後には一転して21億円の赤字に転落したと修正、今年4~6月期決算で主要行のなかでは唯一の経常赤字となった。当初、最終損益で155億円の黒字を見込んでいた08年9月中間決算も40億円の赤字になる見通し。そして10月3日には09年3月期の単独の純利益を従来の ………

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