2008年10月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
宇宙政策の司令塔となる「宇宙開発戦略本部」が8月27日に誕生。文部科学省、総務省、経済産業省、防衛省、外務省などに縦割りだった宇宙行政が一元化された。早速、指針となる宇宙基本計画の策定や内閣府宇宙局の設置、有識者会議のメンバーの人選を開始した。宇宙基本法は偵察衛星打ち上げなど宇宙の軍事利用を可能にし、次期中期防衛力整備計画との整合性も図られる。その戦略本部が中型ロケット「GX」の去就問題に直面している。GXは国産大型ロケット「H2A」を補完する中型機として、宇宙航空研究開発機構(JAXA)とIHI(旧石川島播磨重工業)などが官民共同開発してきた。しかし昨年、不要論が持ち上がり、民間側が猛反発する事態に至った。その是非を審議する宇宙開発委員会はコストや性能問題などから消極論に傾いたが、最終判断を戦略本部に委ねる格好になっている。ところが、ここに来て米国がG ………
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