「グルジア」の飛び火かアゼルバイジャンでテロ

2008年10月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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中央アジアのアゼルバイジャンでは8月17日と22日に、イスラム過激派の拠点とされるモスクと変電所で爆発事件があり、それぞれ2人が死亡、多くの負傷者を出した。当局はテロリストの犯行と見ているが、モスク側は過激派との関わりを否定した。イスラム関係者も無差別殺人はアゼルバイジャン人の気質にそぐわないとして外国人の関与を示唆、野党の平等党(ムサワート党)はロシアの関与を疑っている。バクー油田など豊富なエネルギー資源を持つアゼルバイジャンは欧米寄りで、ロシアを迂回してグルジア、トルコ経由で地中海に出るBTCパイプラインを通じて天然ガスを欧州に輸出してきた。しかし8月にはグルジア危機が勃発したうえ、武装組織クルド労働者党(PKK)によるBTCパイプライン爆破事件も起き、パイプラインが麻痺状態に陥った。このため、アゼルバイジャンの国営石油会社(SOCAR)は、ロシアのト ………

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