米大統領選挙は、共和党候補ジョン・マケイン上院議員が副大統領候補に美貌の女性アラスカ州知事、サラ・ペイリン（44）を選んだことで、にわかに接戦の様相を呈してきた。世論調査で一時20％近くリードしていた民主党候補、バラク・オバマ上院議員が勢いを失いはじめたかに見え、一部の世論調査では逆転したとの数字も出ている。理想を掲げる「ブラック・ケネディー」オバマには隠れた顔がある。ユダヤ・コネクション――シカゴのユダヤ人社会の指導者でイスラエル開発に投資する富豪、レスター・クラウン（先祖の姓「クリンスキー」を父が改名）と強い絆で結ばれているのだ。オバマがレスターに会ったのは、2004年の上院選出馬を検討していた時期である。この平凡なイリノイ州議会議員が、全国レベルの檜舞台に躍り出るには、クラウンほどうってつけの人物はいない。彼はマテリアルズ・サービス・コーポ ………