自民党選対によれば300小選挙区のうち当確はわずか78。「麻生旋風」どころか150議席割れの壊滅も有り得る。
2008年10月号 POLITICS [一寸先は闇の永田町]
毎年9月恒例となった自民党総裁選は、またしても大勢が「勝ち馬」に流れる締まりのない展開である。最初の「小泉ブーム」は勢いがそのまま政権の力に結びついたが、その後の安倍晋三元首相、福田康夫前首相は、いずれも総裁選での「勝ち馬」現象が、発足当初の内閣支持率こそ押し上げたものの、政権を支えるのには役に立たなかった。いずれも支持率は2、3カ月で急落。安倍氏は参院選で敗北し、福田氏は自分の代では選挙もできなかった。世論調査頼みの政局運営が、いかに当てにならないかの証左であろう。
新首相就任が確実視される麻生太郎氏も、世論調査の結果はどれもすこぶる良い。総裁候補5人の中では、終始ダントツの1位。事前調査によれば、自民党の地方票も序盤から圧倒的に優勢。国会議員の得票予測も早々に過半数を超えた。本命による堂々の横綱相撲と見えるが、安倍、福田2代の教訓から、 ………
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