財務省「居酒屋タクシー」で政権交代に怯える面々

2008年10月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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福田康夫首相の突然の辞任劇が財務省を揺るがしている。民主党政権の誕生がいよいよ現実味を帯びてきたが、民主党の「財務省イジメ」は深刻。「政権をとったら、事務次官以下の局長級幹部の首を挿げ替えるのでは」。そんな悲観論が囁かれているからだ。民主党の財務省攻撃の象徴的な出来事は、先の日銀総裁人事だ。「財政と金融の分離」を錦の御旗に、財務省出身の武藤敏郎前日銀副総裁の起用を頑なに拒否した。08年度の予算編成でも道路特定財源の暫定税率を失効させ、居酒屋タクシー問題を徹底追及してきた。民主党政権になった時、標的になるのは次官と官房長だ。杉本和行事務次官は居酒屋タクシー問題が発覚した時期の主計局長、次期次官候補の丹呉泰健主計局長は官房長だった。財務省は2人を減給処分にとどめたが、民主党が彼らの責任問題を蒸し返し、辞任に追い込むのは必至と見られる。 ………

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