スズキの「ひ弱な御曹司」に試練

娘婿の急逝で俄然脚光浴びる長男の俊宏専務。「カリスマ親父」の後を無事に継げるか。

2008年10月号 BUSINESS

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軽自動車の王者、スズキで30年以上にわたり、同社の実権を握ってきた創業家の鈴木修会長(78)。海千山千の経営手腕で自動車業界再編の荒波を乗り越えてきた。車のOEM供給で提携関係にある日産自動車のカルロス・ゴーン社長をも籠絡するほどで、その風貌から親しみも込めて「狸親父」と言われる。その修が、長男である専務の俊宏(49)への禅譲も含め「ポスト修体制」に向けて急速に動き始めた。今年10月、スズキはハンガリー工場で製造している小型車「スプラッシュ」を日本に輸入販売する。スプラッシュは同社の世界戦略車「スイフト」を発展させた車で欧州などでは今年3月から販売を始めた。実はこの車の開発責任者であるチーフエンジニアを務めたのが俊宏。市場にお披露目するうえでの彼の「名刺代わり」でもあるのだ。ただ、日本での販売が成功するかは未知数。ユーロ高や輸送コストの加算で、価格 ………

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