「スイッチOTC」拡大に日本医学会が横槍

2008年10月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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厚生労働省は8月下旬に、医師の処方箋を必要とする医療用医薬品を、処方箋なしに薬局・薬店で購入できる一般用医薬品(OTC)に転用(スイッチOTC)できる新たな成分を明らかにした。日本薬学会からは、経口糖尿病薬や降圧薬などが提案されていたが、厚労省から意見を求められた日本医学会とその支部学会からの反対で消えた。医療保険における医薬品費削減策は、一つはジェネリック医薬品を増やすこと。もう一つはスイッチOTCにして薬局・薬店から自由に購入したOTCは保険から外すことである。厚労省は医療費を削減するため、ジェネリック促進の次にスイッチOTC拡大を打ち出した。業界から提案されたOTCに転用できる成分リストを薬学会に示して絞り込ませたうえで、最終的に医学会の意見を聞いた。OTC業界案には70成分がリストアップされていたが、薬学会段階で12成分に削減された。さらに7月下旬に回答 ………

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